川島さんは、ネットビジネスの有名人。10年前から、与沢翼をはじめとする多くの有名人に影響を与えてきた人物。今回、彼の新刊本を読んだ。現在の様々なビジネスモデルについて解説されており、かなり勉強になったので、簡単にまとめてみた。
転売ビジネス
店舗せどり、電脳せどり、輸入、輸出、など様々なパターンがある。「安く仕入れて高く売る」というシンプルなビジネスモデル。物販するなら、アフィリエイトするよりも転売の方が良いではないか?始める前に学ばないといけないことも、アフィリエイトと比べると圧倒的に少ない。後述する全てのビジネスの中で最も再現性も高い。本人に大した才能がなくても良い。販売する商品に魅力があれば良いだけだから。
あとは、Amazonで販売する、というのがミソ。
①ビジネスで一番難しい「集客」の必要がない。
②FBAを利用すれば、作業手間がずいぶん楽になる。
③現在世界のマーケットで拡大し続けている「GAFA」の一角、Amazonというプラットフォームに乗っかれる。
大きく稼ぐには、「情報収集力」が肝か。情報に常にアンテナを張って、情報入手したら素早く動いて安く仕入れる。あとは、作業の外注化。こちらはそれほど難しくはなさそう。定年後の両親を使えるようになると良さそう。
SEOサイトアフィリエイト
ブログとは全くの別物として考える必要がある。このブログのように自分の書きたいことを書く(=自己表現)のは、稼ぐという観点では無駄だ。
「キーワードリサーチ」が命。成約を取れる購買意欲が高い「ロングテールキーワード」を拾い集める。膨大なページ数が必要で、かなりの時間を要する。そもそも「ジャンル選定」を間違えると無意味な結果になる。レッドオーシャンの分野に入るのは必須。その中で、ニッチな切り口(=キーワード)を考えてブルーオーシャンを作り出すしかない。
商品を実際に売りこむのはLPだから、広告主のようなセールスライティングスキルなんて要らない。ライバルの多いビッグキーワードを狙うのではないのだから、ネット集客のような徹底したSEO対策も不要。所詮はアフィリエイト。ブログと混同してもいけないし、他のネットビジネスとも混同してはいけない。
ライバルと差別化するために、「その商品に興味がある人は、他にどんなことに興味があるか」イメージしてキーワード考えることが、大きく稼ぐためには必要だろう。あとは、上位表示するには情報の権威性・信頼性が重要になってきているので、別のプラットフォームでの情報発信も必要になってくるか。
不動産ビジネス
・高属性を生かした借入で保有物件拡大していくケース
・地方で築古物件をリフォームして賃貸
・都会の物件で民泊経営する
など、様々な手法がある。いずれにしても始めるには、ある程度まとまった資金は必要。
また、現在は不動産マーケットが高騰している時期なので、今から始めるのは不適切か。
情報発信ビジネス
いわゆるインフルエンサービジネス。ブログ、メルマガやLINE@、SNS(Facebook、Twitter、YouTubeなど)を頑張って、自分のファンを作る。できれば毎日配信すること、双方向コミュニケーションを心がけること。ビジネスモデルがシンプル。
でも、有名人、人気者になれるのは、真に実力のある一握り。サウザーさんがインフルエンサー業を「ネット芸人」と呼んでいるのも上手く言い表している。
まず、前提条件として、発信する分野である程度の実績が無いと全く注目されない。普通のサラリーマンで、何かしらの実績を持っている人はそれほど多くはなかろう。
主な収益化方法としては、以下のような物がある。
①アフィリエイト
他者の商品・サービスを紹介。主に、ブログ(集客)&メルマガ(販売)をセットで使う。
②情報コンテンツ販売ビジネス
テキスト、音声、動画で、コンテンツを作成する。昔はInfotopであったが、現在の主流はnote.muであろう。メルマガを使えば、ペイパルを使ったり、「メールで申込→口座教える→入金→メール添付」などで手数料をゼロにする販売方法もある。アフィリエイト広告を使うのもアリ。
ただ、YouTubeなどで大発信時代の現在、情報自体の価値はなくなっていくので、情報商材は売れなくなっていく方向に進むだろう。
③個人コンサル、単発セミナー
対面式商売。
④会員制ビジネス
月額制オンラインサロン(コミュニティ)、塾・スクール(期間指定)など。
協会ビジネス
自分の得意な分野で一般社団法人を立ち上げる。漢字検定みたいな資格を作る。教材販売や年会費で継続的に不労所得が入ってくる。ただし、仕組みを作るのがかなり大変なので、難易度は高そう。インキャには向いていないと思う。
貿易ビジネス
転売の進化版。海外の展示会に行って、日本での販売を交渉する。日本での販売は、クラウドファンディングでテスト販売する。うまくいけば、独占販売権を交渉して獲得する。Amazonでネット販売したり、日本の展示会に出店して販売先を見つける。
語学力はあればあるほど便利だろう。海外勤務経験があり、英語が多少できる自分としては、これは将来的にやりたい。ただ、旅費や展示会出店など費用がある程度かかるので、経費が使えるレベルになってからの方が良い。まずは、初期投資がほとんど掛からない転売からスタートして、ある程度利益が出るようになってから、貿易ビジネスに進出するのが良いと思う。
通販ビジネス
良い商品と良いLPを作って広告打ちまくるだけ、というシンプルなヒジネスモデルだが、難易度が高いと書かれている。初期投資も1000万円単位でかかるらしい。でも、当たれば、大金持ちになるコース。青汁王子をイメージすると良い。
システム開発
いわゆる、稼ぐ系ツールの開発。転売や投資系で様々はツールが販売されている。副業解禁とともに、ネットビジネスで稼ごうとする人は増えていくだろう。アメリカのゴールドラッシュ時代に、お金持ちになったのは、掘った人ではなく、金脈を掘る「つるはし」を売っていた人であったことから、ツール販売=「つるはしビジネス」と呼ばれているらしい。
ただ、プログラミング必須なので、その点ハードルは高い。外注する手もあるが、資金力ないと無理。
(ちなみに、プログラミングや動画編集やWEBデザインは、今後重宝されるスキルだろう。クライアントワークなので自由が多少効かなくなるという面はあるが。)
<まとめ>
ビジネスを始める際は、まず最初は初期投資の要らない、転売とサイトアフィリエイトに取り組むというのでやはり正解だと思う。副業解禁ということで、無勉強でできる手軽なTwitterやnote販売に取り組む人は多いが。。。
転売で物販全般を学んで、貿易ビジネスに進むもよし。アフィリエイトでネットビジネスの基礎を学んで、情報発信ビジネス、と進むもよし。
①初期投資や固定費をかけずに、まずは小さく初める。
②儲かり出したら、節税もかねて広告や外注にガンガンお金を使っていく。
③雪だるま式に事業が拡大していく。
というステップを踏むのが、ビジネスのセオリーだと気づいた。